まずは一言…「3年待ちましたよ!」
前回、日本人が優勝候補筆頭の海外プレイヤーたちを倒し、初優勝を決めたあの興奮から早3年。新型コロナウィルスの影響もあり、「鉄拳ワールドツアー」(以下TWT)のオフライン開催が見送られてきました。
しかし、今年の6月から予選がスタートし、アムステルダムでの決勝ラウンドのオフライン開催が決定しました!
おそらく鉄拳8発売前の最後の大きな大会になるでしょう。鉄拳7の集大成が詰まった大会を見逃すわけにはいきません!
鉄拳7ってどんなゲーム?

鉄拳は1994年にアーケードゲームとして稼働を開始した3D格闘ゲームです。
個性あふれるキャラクターデザイン性や直感的に動かせるほか、奥が深い読みあい楽しめるゲーム性が人気です。
壮快でド派手な演出が繰り広げられ、格ゲーのなかでは、初心者にも視覚的で分かりやすい分類です。
「最も長く続く3D対戦型格闘ビデオゲームシリーズ」と「最も長く続くビデオゲームの物語」でギネス認定もされている歴史ある作品ですね。そんな鉄拳シリーズ最新作が鉄拳7となります。
「鉄拳ワールドツアー(TWT)」はどんな大会?

TWTはバンダイナムコエンターテインメントの公式世界大で、一年を通して世界規模で開催される大会群の総称となります。
世界中のプレイヤーが予選大会へ参加し、世界決勝である鉄拳ワールドツアーファイナル出場を目指します。
鉄拳のプロゲーマーたちの海外渡航が多いのは、この予選に出るためですね。今年は6月24日から予選が開催されています。
TWT予選の流れ

6月から10月にかけてポイントランキング戦の「地域予選」が実施されます。
プレイヤーは「EVO」をはじめとした、TWT指定の大規模オフライン大会(マスターイベント)と、コミュニティ大会側の申請によって開催される、TWT認定大会(DOJOイベント)の各イベントに参加します。
その順位により付与されるポイントの合計で「地域決勝」進出の枠を競います。現在地域予選は終わり、地域決勝が12月17日まで行われます。
また、中東・フィリピン&東アジア・オセアニアの3地域は、地域決勝を行わずにポイントで地域勝者を決定します。
波乱の予選Day1までの結果
トーナメントで「A~D」4ブロックの上位2名がDay2へと進むことができます。
日本で進出を決めた選手は、Rangchu選手、AO選手、ノビ選手など、大会常連の有名プレイヤーが名を連ねた印象です。
他にもOBK選手やペコス選手など近年活躍してるプレイヤーが、古参プレイヤーを倒して上がてきています。
そして前回覇者のチクリン選手はまさかの予選敗退となってしまいました。
他にも大会常連のPinya選手、ダブル選手、古参の強豪であるタケ選手、兼業プロの星である破壊王選手、伝説の逆5タテを決めた影丸選手なども敗退してしまいました。
世代交代を感じさせる結果ですね。
他地区ではEVO覇者であり現最強の呼び声の高い韓国のKnee選手やアメリカのAnakin選手、フランスのSuper Akouma選手などの有力選手もDay2進出を決めています。
日本の地域決勝は12月17日に行われますので、どの選手が日本代表になるのか楽しみですね!
歴代TWT優勝者・準優勝者
2017年から始まった大会ですが、昨年・一昨年と、新型コロナウィルスの影響で残念ながら開催されませんでした。そのため、今大会は4度目となります。
2017年の優勝者は世界トップレベルの三島使いである韓国のqudans選手です。闘劇世代のプレイヤーなら知らない人はいないくらいの、超有名プレイヤーですね。ちなみに、2位は同じく韓国のSaint選手でした。
翌年の2018年は歴史に残る結果となりました。
鉄拳シリーズで弱キャラの代表格である「パンダ(クマ)」を使い優勝した韓国のRangchu選手です。
2位が先ほど紹介したqudans選手ですので、強キャラ代表格の三島をパンダを使って倒した…しかも三島使いの世界トッププレイヤーをです!他にも鉄拳神と呼ばれる、Knee選手も直接倒しています。
世界大会でこれらをやってのけるのは間違いなく偉業といえるでしょう!
そして前大会である2019年は、日本のチクリン選手が韓国勢を倒して優勝し、日本勢初の快挙を成し遂げました。
新勢力のパキスタン勢や、それまで鉄拳修羅の国といわれてきた韓国勢を倒しての優勝は胸が熱くなりました。
韓国が「鉄拳修羅の国」と呼ばれるワケ

TWTにおけるチクリン選手の優勝が、なぜ快挙なのか。
これを説明する前に避けられない話があります。それは、「鉄拳修羅の国」である韓国の話です。
大会がテレビ放送していたりタクシー運転手が、鉄拳の高難易度テクニック「ステステダブルアッパー」きめたりと、鉄拳修羅の名は伊達ではありません。
このほかにも、韓国にまつわる鉄拳エピソードは無数にあります。
たとえば、20年以上前の鉄拳TAG時代にさかのぼると…
初めての交流は鉄拳の神チャン・イクス氏の来日です。当時、鉄拳の聖地と呼ばれていた新宿のとあるゲームセンターに招待されたチャン・イクス氏は、日本の名だたるプレイヤーたちを相手に3日間をとおしてなんと無敗のまま帰国しました。
つまり日本勢の惨敗のうちに終わったというわけです。
細かい内容は省きますが、そのプレイの内容は現代の内容と近いもので、今のプレイスタイルの原型を感じました。当時の日本の攻略を考えると5年から10年の差があったのではないでしょうか?
その後、Nin氏やソヨンドリ氏の闘劇での暴れっぷりや軍総杯での200won氏の無双など、日本の鉄拳の歴史において韓国勢には悔しい思いを続けてきたという歴史があります。
TWT注目選手
今大会は日本勢の連覇がかかった重要な大会です。
チクリン選手が予選敗退してしまいましたので、個人連覇はなくなりましたが他の選手に夢を託したいですね。
最後に日本と海外の個人的注目選手を紹介します。
ノビ選手

「TeamYAMASA」所属のプロプレイヤーです。
攻めの強いプレイで接近戦での速い展開で逆択を含めた一方的に畳みかけるスタイルを得意としています。
防御の技術も高く読みあいのレベルが高いのも特徴です。
プレイヤーの育成にも力を入れており、日本の鉄拳発展にも大きく貢献しています。
プロライセンス保有者の1期生ということも含めて、国内鉄拳プレイヤーの代名詞と言っても過言ではない存在です。
AO選手

「魚群」所属のプロプレイヤーです。
機動力の高いキャラを好んで使用しており、カウンターを主体とする徹底したスタイルで、勝負強さが特徴の選手です。
世界が認めた華麗なテクニックから繰り出されるステップと無駄のない動きは、綺麗で圧倒されます。
Rangchu(ランチュ)選手

「DONUTS USG」所属のプロプレイヤーです。
韓国のプレイヤーですが、日本に在住しています。
先ほども紹介しましたが世界最強のパンダ使いで2018年の覇者です。
キャラ選びの基準は、性能よりもあまり使われていないキャラクターを好んで使用します。
トッププレイヤーとしてはめずらしく「ステップが苦手」とされていますが、それを感じさせないぐらいの勝負強さか魅力です。
Knee(ニー)選手
「DRX」所属のプロプレイヤーで、世界最強プレイヤー候補の1人です。「Knee選手より強いかどうか」が、鉄拳世界最強の判断基準と言っても過言ではないでしょう。
攻略、操作技術、反応速度、空間把握力、精神力、どれを取っても隙がなく、徹底して詰められた理論と技術に裏付けられた安定したプレイスタイルの持ち主です。
特にステップ・軸移動・ガード関連のテクニックをフル活用した強靭な防御テクニックと、無駄な手数の少なさは、つまらなさを通り越して芸術です。
このプレイスタイルで勝てるのは、現段階でKnee選手だけだと断言できます。対戦した者は「まるで壁が迫ってくるかのよう」と表現する事が多々あります。
全キャラクターで最高段位到達済と、キャラプールにも隙がありません。優勝候補筆頭ではないでしょうか!
Khan(カーン)選手&Arslan Ash(アルスラーン・アッシュ)選手
「パキスタンには俺より強い奴が沢山いる」
ノーマークだったパキスタンプレーヤーが「Tokyo Tekken Masters 2019」の優勝と準優勝座を奪い、その後放ったこの発言は、鉄拳のみならず格闘ゲーム界隈全体を盛り上げたのは記憶に新しいです。
しかも、その強さは圧倒的なもので、日本ではトップレベルのプロ選手でさえも、彼らからまともに1ラウンドすら奪えないほど力の差があったのです。
そして冒頭のセリフ…「マンガかよ!」ってなりました。
パキスタン勢の強さは、オンラインゲーム全盛期のこの時代に、ネット環境の整わないパキスタン勢はゲームセンターで腕を磨いてきたことが背景にあります。
ゲーセン時代のプレイヤーにはたまらない状況ですね。パキスタン勢の登場から初となる今大会…波乱の予感がします!
まとめ
今回は、鉄拳世界最強を決める大会「鉄拳ワールドツアー2022」について紹介しました!
韓国勢やパキスタン勢をはじめとした世界各国の強豪プレイヤーが集まる今大会で、日本人プレイヤーたちはどう戦うのか、今から目が離せません!
気になった方は、ぜひ12月17日の日本大会の様子を配信でチェックしてみてください。
イベント詳細▷https://esports-select.com/event/635f4bf46639ff7c7b0f3f82