『Escape from Tarkov』などに最適なCPUとして噂の「AMD Ryzen 7 5800X3D」は、実際どのような理由でゲームに向いているのかを本記事では解説します。
ゲーム向けCPUとはいったいどういうものが好まれているのか、気になっている方は参考にしてください!
Ryzen 7 5800X3Dのスペック

| 世代 | 第4世代 |
| アーキテクチャ | Zen3 |
| コア数/スレッド数 | 8コア16スレッド |
| ベースクロック周波数 | 3.4GHz |
| 最大クロック周波数 | 4.5GHz |
| ソケット形状 | AM4 |
| TDP | 105W |
| 二次キャッシュ | 4MB |
| 三次キャッシュ | 96MB |
| 内蔵グラフィックス | なし |
| PassMark スコア | 28089 |
| 2023年1月時点の価格 | 約50,000円 |
基本的なスペックは「Ryzen 7 5800X」と変わりませんが、三次キャッシュ容量が96MBと大容量なところが重要なポイントです。
キャッシュ容量が多いことで、グラフィックボードとのやりとりがスムーズになり、その結果ゲームの描画が円滑になることでfpsが向上するというところがゲーマーにとって大きく注目されています。
「3D」とは?
「Ryzen 7 5800X3D」の末尾にある「3D」とは、「AMD 3D V-Cache Technology」(AMD 3D V-Cache)を使用しているという意味で、簡単に説明すると「CPUを3層構造にしてキャッシュ容量を大幅に増やす技術」です。
この「AMD 3D V-Cache」は「Ryzen 7 5800X3D」に初めて導入された技術で、今後「Ryzen 7000シリーズ」にも搭載されて販売することが決定しています。
なぜゲームに向いているのか
前述したように、「Ryzen 7 5800X3D」はグラフィックボードとのやりとりを円滑にし、ゲームのfpsが向上する事が可能になりました。
キャッシュ容量の増加でfpsが増加するだけでゲームに向いていると言われるのは、ゲームにおいてfpsの高さは非常に重要だからです。
fpsが高いと単純に激しい戦闘の際に、敵の動きを正確に捉えやすくなったり、いち早く反応して攻撃できたりとメリットしかありません。
特にFPSなどの対戦ゲームでは144fpsを安定させることが当たり前の時代です。
そのため、『Ryzen 7 5800X3D』はあらゆるゲームでfpsを安定させることが実証されているので、ゲームに向いているといえます。
単純に他のCPUもキャッシュ容量増やせば良いのでは?
当然こういう疑問が生まれると思いますが、キャッシュを単純に増やす構造にすると、性能が低下したり、発熱量が高すぎて商品にならないといったことになりがちです。
これはCPUを製造する上での永遠の課題であり、それを一から見直して「AMD 3D V-Cache」という技術に昇華したのが「Ryzen 7 5800X3D」というわけです。
ただ、「AMD 3D V-Cache」も決して万能というわけではなく、発熱対策で元のモデルよりも少しだけ動作周波数が抑えられていたり、オーバークロックには未対応という弊害が出ています。
とはいえゲーム特化の「3Dシリーズ」としての性能は発揮しており、結果的には総合性能を落とすこと無くfpsを大きくアップさせることに成功しています。
Ryzen 7 5800X3Dの性能比較

一例として『Escape from Tarkov』にてフルHD+DLSSをクオリティに設定した場合の、平均fpsをライバルCPUと比較してみました。
特に「Ryzen 7 5800X」と「5800X3D」の差は圧倒的で、同じグラボを積んでいるのに20fpsもスコアが伸びているのはグラボがワンランク上がるのと同じくらい「AMD3D V-Cache」の効果が出ていることがわかります。
単純なスペックで大きく上回るハイエンドCPU「Core-i912900K」と、ほぼ同じ平均fpsが出ているので、単純なゲーム性能におけるコスパはダントツに高いです。
まとめ
「Ryzen 7 5800X3D」はあくまでも、グラボとのやり取りがスムーズになったためfpsが向上しているCPUなので、単純な処理能力は元のモデルである「Ryzen 75800X」とほぼ変わりません。
そのため、「Ryzen 7 5800X3D」でもCPU使用率が100%に近くなる環境(現状ではほぼありませんが)ではあまりfpsが伸びないことは大いにあります。
今後「Ryzen 7000シリーズ」が登場することは確定しているので、ハイエンド3Dシリーズを求めている方は、もうしばらく待っても良いでしょう。