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eスポーツコラム
2023.07.28 UP

モニターの見過ぎには要注意!?「VDT症候群」が引き起こす健康障害

皆さんは、自分が1日どれぐらいの時間モニターに向かっているか考えたことはあるでしょうか?

ハマっているゲームやeスポーツ関連の大会・イベント、好きな配信など「気づいたらこんな時間!」といった経験は誰でもあると思います。かく言う私も、プレイや観戦に熱が入ってしまうと、夜更かししてしまう常習犯です。

日常生活に何も問題がなければいいのですが、残念ながらそうでもないのが現実です。モニターに長時間連続で向かい続けることは様々な健康被害の原因となります。近年ではモニターを見続けることによる健康障害を総称して「VDT症候群」と呼ぶこともあります。

何はともあれ、せっかく好きなことをしているのだから、後ろめたさは感じずに楽しみたいですよね!そこで今回は、医療職者でもある筆者が、モニターに長時間向かうことによる健康被害とその対策を紹介します!

主な健康障害とその対策

モニターに長時間向かうことで発生する健康障害の特徴は“すぐに表れる”ものではないことを知っておきましょう。ジワジワと身体に蓄積し、気付いたら調子が悪いといったことが大半です。

そのため、「今は症状がないから大丈夫!」と安心せずにどういった健康障害のリスクがあるのか、しっかりと理解しておく必要があります。対策も合わせて紹介しますので、心当たりがある人は、早めに取り組むことをオススメします。

眼精疲労

長時間モニターを見続けた際に、目の疲れを感じたことはないでしょうか。1~2日で症状が改善する場合は「疲れ目」となりますが、長期的に症状が続く場合は眼精疲労の可能性があります。

眼精疲労の症状は、目がかすむ、目の奥が痛い、ドライアイなどの目の症状だけでなく、頭痛や肩こり、倦怠感といった全身症状として現れることがあります。

眼精疲労が起こるのには、目のピントを調整している「毛様体筋(もうようたいきん)」という部分が関係しています。

比較的近くにあるモニターを見ているとき、この毛様体筋は常に緊張した状態で頑張ってくれています。毛様体筋も無敵ではありませんから、長時間に及んで緊張状態にあると、疲れてしまい眼精疲労が起こってしまいます。

また、眼精疲労は歳を重ねることによっても発症しやすくなります。「若い奴らにはまだまだ負けない!」と長時間プレイを続けてしまうと、昔は大丈夫だったとしても加齢で毛様体筋が弱まることで、眼精疲労を引き起こす場合があります。

眼精疲労の対策としては「目を休める」ことが一番だとされています。ゲームに熱中していると、ついつい長時間プレイしがちですが、定期的に休憩時間を設け、目を休ませてあげましょう。部屋の明るさを調整するといった環境調整も効果的といわれています。

筆者も仕事柄、モニターに向かっている時間は多いのですが、蒸気のアイマスクを使用して血流を良くし、目の筋肉の緊張をほぐすといった対策をとっています。同時にリラックスもできるので、オススメです!

ストレートネック

ストレートネックは、近年PCやスマートフォンの普及によって増加したといわれています。本来、首の骨は緩やかなカーブを描き、頭の重さを支えるために沿っています。

ストレートネックとは、首の骨のカーブが失われ真っ直ぐになってしまい、頭を支える首の骨に大きな負荷がかかった状態を指します。

原因としては、モニターを見る際に首を突き出し猫背のような体制を続けてしまうことが挙げられます。その他にも、肘をついての長時間作業などは注意が必要です。これらの状態が続くと、筋肉が緊張しストレートネックとなります。

症状としては、「首や肩の凝り・痛み」が代表的なもので、症状が進行すると「頭痛」や「手のしびれ」が現れます。

ストレートネックを引き起こす姿勢は、集中していると首に負荷がかかっている感覚や痛みを感じることは多くありません。そのため、「症状を自覚して受診したらストレートネックを指摘された!」というケースが非常に多いです。

ストレートネックの原因となる筋肉の緊張は一時的なものなので、正しい姿勢を意識することはもちろん、姿勢を正してモニターに迎えるような環境を整えたりすることが対策となります。

ストレートネックは進行すると、首の骨の圧迫から神経を圧迫する「脊髄症」などの原因にもなるので、心当たりがある人は早めに対策に取り組むのがオススメです。

自律神経障害

長時間モニターに向かった後、寝つきが悪い時やめまい、食欲がなくなるといった症状を感じたことはありませんか?そういった場合は、自律神経が障害されている可能性があります。

自律神経とは、身体が私たち自身の意思とは関係なく働く神経のことで、主に呼吸や血圧などを調整しています。更に、自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分かれています。

交感神経は活動しているときに働く神経で、血圧を上昇させたり心臓の働きを活発にさせたりします。ゲームをプレイしているときは、交感神経が強く働いている状態です。

一方、副交感神経は休憩しているときに働く神経で、交感神経とは逆の効果を発揮します。この交感神経と副交感神経のバランスが崩れることを一般的に自律神経失調症といいます。

2つの神経は、1日の時間や活動量をもとに体内でバランスをとっていますが、長時間の集中や夜更かしなどによって興奮状態が続くと、そのバランスが崩れてしまいます。

その結果、睡眠の質や食欲の低下を引き起こします。つまり、長時間モニターに向かって作業することで、交感神経が強く働いている時間が長くなることは、自律神経の障害の原因となるのです。

他にも、自律神経のバランスを崩す要因として、偏った栄養素を摂取し続けるような食生活も指摘されているので、心当たりがある人は気を付けてください。

自律神経のバランスを整えるためには、自身の乱れている生活習慣がどこにあるのかを特定し、改善していくことが重要だと言われています。

長時間のモニターへの集中が原因の場合は適度に休憩を取り、ゲームやりたい気持ちなどと相談して、時間を設定し自律神経のバランスを整えるよう心掛けてください。

まとめ

今回は、長時間モニターへ向かうことで発症する「VDT症候群」が身体にもたらす健康障害とその対策について紹介しました。代表的なものを紹介したので、実際はこの他にも多数の健康障害が指摘されています。

今回紹介した健康障害は、風邪や軽い外傷と違い「ほうっておけば治る」ものではありません。むしろ、悪化するばかりで良いことは1つもないといえます。

それでも、「ワイは長くゲームや配信を楽しみたいんや!」という人もいるかもしれません。

しかし、VDT症候群になると、結果的にコンテンツをトータルで楽しめる時間は減少しますし、日常生活への影響も十分考えられます。そのため、“長く楽しく”ゲームや配信を楽しみたい人は、VDT症候群がもたらす健康障害を知り、日常的に対策していくことが重要です。

自戒の意味も込めて執筆した本記事が、少しでも皆さんが健康維持に努めるキッカケとなれば幸いです。

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