格闘ゲームをやったことが無い理由に、「難しそう」「敷居が高すぎる」という意見をよく目にします。そこで今回は「本当に格ゲーは難しいのか」について、格ゲープレイヤーの筆者が詳しく解説します。
今回の記事では、格ゲーに対する“アレルギー”のようなものを、初心者や未経験者の方から取り除けられればと思います!
格ゲーは「難しい」「敷居が高い」とよく言われる理由

まず、格ゲーが「難しい」「敷居が高い」と言われる理由の中で、よく聞く以下の意見をあげてみました。
・反射神経が良くない人は向いてないんでしょ?
・コンボが難しい
・最初はボコボコにされるんじゃ…
果たして本当にそうなのでしょうか?これらを解説していきます。
本当に反射神経が良くなければ勝てないのか
実は、格ゲーにおいて反射神経は人並み以上に必要ということはありません。
よくプロシーンで「めちゃくちゃ反応がいい!」と言われているような場面は、実際にプロ選手が「相手の行動を予想していて、それに反応している」といったことが多いです。
逆に、予想もしないような相手の行動には、たとえ0.5秒ほどの遅い攻撃でもプロや上級者でも反応できない場面はたくさんあります。
一番わかり易いのは、相手のジャンプを対空技で落とす時ですね。「ジャンプが来るかもしれない」と頭の中で意識をしている場合は、難なく対空技が出ます。

しかし、「ジャンプ」という意識が0の状態で相手に飛ばれると、対空技が出ずガードを強いられてしまう…といった場面は格ゲー経験者なら誰しもあるはずです。
そのため、格ゲーにおいて人並外れた反射神経は必要なく、相手がどういう行動をしてくるか経験や知識からくる予測をできる人が、結果的に反応速度が早くなるゲームであるといえるのです。
人気のある格ゲータイトルは、こういった反射神経に依存しすぎない点がよく作られていており、一見強すぎると思われる技でも、来るとわかっていれば反応できるくらいの絶妙な遅さで調整されていることが多いです。
プロ選手は知識と経験からくる予測…意識配分とも言いますが、これらを切り替える速さが速く、様々な状況でも対応できるというのが強さの秘密です。
今はネット上で色々な情報が共有できる便利な時代となり、ゲームに関する知識が取り入れやすくなりました。
まずは、よくわからないまま負けた相手の技や、自分の操作するキャラの性能を把握するところから始めましょう。
いきなり難しいコンボに挑戦している可能性が高い

格ゲーデビューしたのはいいものの、コンボが難しく挫折する人も少なくありません。
そういった人の大半は、「ゲーム内のサンプルコンボが難しくて完走できない」「人気の動画にあるおすすめコンボが出来ない」といった壁にぶち当たり、結果的に「格ゲーに向いていない」と感じてしまっています。
しかし、「コンボができない=格ゲーに向いていない」というのは大きな間違いです!
全くの初心者がやるべきコンボは、本来は超簡単に完走できるものであると、筆者は考えています。誰しもコンボ動画やプロのように、最初から難しいコンボなんて出来ないのは当たり前です。
タイトルによっては、「サンプルコンボ」が設定されており、サンプルというだけあって、簡単なものが揃っています。
一方で、初心者にとってはサンプルコンボが、対戦において大事なコンボとは受け取られにくい…という問題もあるもの事実です
実際に、ゲーム内で「こういう場面で使うコンボです!」「ダメージ重視」「運び重視」などのアドバイスがなければスルーされがちなのではないでしょうか。
これは、ゲームが格ゲー経験者を想定した作りになっており、初心者を軽視しがちな時期が長く続いていた弊害でもあるとも考えられます。
しかし現在は、ゲーム内でも親切に「この技はこういうときに使うよ!」などのアドバイスがついたチュートリアルがあるゲームが増えてきました。

そのため、特に初心者の方は面倒くさがらずに、“チュートリアルをしっかりやる”ことをおすすめします!
また、プロ選手などが初心者向けに、立ち回りや簡単コンボなどを投稿しているので、それらを参考にしたり、配信などで質問を投げかけたりしても良いかもしれません。
意外と…というと失礼かもしれませんが、格ゲーのプロ選手は優しく質問に答えてくれますよ!
きちんと最後まで完走できるコンボと、50%の確率で失敗するコンボでは、与えるダメージやその後の反撃の有無によって勝率に大きく影響します。
簡単に完走できるコンボの方が、圧倒的に攻撃力と状況が良いのです。そのため、まずはこれから習得して、一歩一歩着実にステップアップしましょう。
一番もったいないのは、カッコよくて難易度の高いコンボを夢見るあまり、できないことへのギャップや、練習に疲れてしまって辞めてしまうことです。
最初はボコボコにされるんじゃ…?

対戦ゲームの楽しみといえば、やはり「相手に勝利すること」だと筆者は考えています。特に相手と1vs1で対戦する格ゲーにおいては、得られる喜びもひとしおです。
その反面1vs1という性質上、相手との実力差が勝敗に直接影響するため、最初はなかなか勝利できないというのも事実です。
つまり、最初はボコボコにされます。10年ほど前になりますが、筆者もゲームセンターで格ゲーデビューした当時、勝率は14%ほどしかなかったのを覚えています。筆者が一向に上達しない『League of Legends』ですら勝率50%弱ですから、当時はまったく勝てませんでした。
もちろん、最初からソコソコ勝てる人もいますし、今はランクマッチで適性の相手と対戦することが容易になったので、全員が筆者のようになるとは限りません。とはいえ、始めたての頃はある程度負けが込んでしまうでしょう。
負けが続くとモチベーションが段々なくなっていくのは必然で、「勝てなくても諦めるな!」などと言ってもどうにもなりません。

そこで、筆者が提案したいのは“同じレベルの友人と一緒に始める”ことです。身近に同じレベルのプレイヤーがいれば、お互いに勝てなかった試合の情報共有をしたり、対戦して勝った負けたを繰り返したりしてモチベーションを保つことができます。
「教えてもらえるから、上級者と一緒にプレイした方がいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。確かに、上級者は簡単に見つかりますし、的確なアドバイスをくれるでしょう。確かに、上級者の存在は壁にぶち当たった時には有用です。
しかし、上級者は悪気がないとはいえ、知識を与えすぎて詰め込み教育のようになりがちです。
上級者のアドバイスは、ある程度上達すると必要ですが、始めてすぐに必要な知識ではありませんし、小難しいことを一気に言われて格ゲーが楽しめなくなってしまっては本末転倒です。
よほど最短最速で強くなろうと決意した人でもない限り、プロのコーチングや配信での質問程度にとどめておくのがいいと思います。
まずは、勝つために自分で考え同レベルの友人と切磋琢磨して、試行錯誤していく過程を楽しむことが格ゲーを続け上達していく秘訣だと筆者は思います。
上達するには、他の対人ゲームで当たり前にやっていることを格ゲーでもやるだけ

例えばFPSゲームで上達しようとした際、どのようなことに取り組みますか?
射撃練習場でBOT撃ちをしたり、エイムトレーニングソフトで練習をしたり、実戦で経験を積むといったように様々なことを実施しますよね。
また、『League of Legends』などのMOBAで上達しようとした場合、チャンピオンのスキルを勉強したり、チーム全体でどう動くべきか勉強したりすると思います。
上達するために取り組む内容は、格闘ゲームでも同じです。自分や対戦相手の技や動き方を実戦やトレーニングで学び、攻撃力を高めるためにコンボ練習をするのです。
ゲームタイトルによって差はありますが、勝つための労力は格闘ゲームでも他の対人ゲームでも変わりません。
対人ゲームでなくとも、『モンスターハンター』や『エルデンリング』などで、敵を倒すために試行錯誤をしながら攻略するのと一緒です。
いきなりプロのように完璧な動きなんて、誰でもできません。細かい方法は異なりますが、「考えながらゲームをプレイして、知識も蓄える」という上達の仕方はどのゲームでも一緒で、格闘ゲームもそれに含まれているということを忘れてはいけません。
格闘ゲームだからといって、特別に他のゲームより群を抜いて難しいというわけではないということは確実に言えます。
まとめ

長々と書きましたが、結局格ゲーが上達するためには、成長の過程を“楽しむ”ということが一番重要だと思います。
大事なのは上手い人と自分とのギャップに失望しないことです。上達する上でつまずきそうなポイントは、今回の記事で要点としてまとめたので少しでも格闘ゲームに興味がわいてくれれば幸いです。
出典
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